今日で震災から4年半です。折しも大雨特別警報が今朝方発令されました。 茨城や栃木、そして宮城県でも大雨によって川が氾濫し、濁流や土砂が家を押し流したり、床上浸水による被害を受けたりしました。あたかもあの津波を彷彿とさせるようなテレビの映像に息をのみました。境内からの眺めも、雨に煙り、水害に翻弄される日本の行く末を憂えているようです。温暖化だけでも、原因を作った人間たちの手で何とか手をうたなければ、異常気象は今後も私たちに牙をむくのではないか、そんな不安を抱いた4年半目の日となりました。
8月21日から23日の3日間にわたって行われたイベント「未来の祀りふくしま」の最終日、「神楽を巡って」シンポジウムと「ふくしま未来神楽」の奉納を観にいってきました。
シンポジウムでは伝統的な神楽の意味と、福島で新しい神楽を作ることの意味などが話し合われました。その中で出席者の一人である宗教学者、鎌田東二さんが「みそぎをする海や川が放射性物質に侵された水によって汚されてしまった。みそぎをすべき場を失った福島で新たな祓い言葉、お神楽を創らなければならないのではないか。」と言われた言葉が印象的でした。
それを受けて福島出身の詩人、和合亮一さんが中心になって創作された未来神楽が、夕方から福島稲荷神社で奉納、発表されました。「震災の現実を伝え、鎮魂と再生の祈りを込め、伝承していく全く新しい表現としての現代の神楽」を目指した未来神楽は、伝統的な大和言葉ではなく、現代の言葉で演じられました。阿武隈川の化身である龍がたくさんの流れ込んだ黒い水や土によって、苦しみながら龍の子をもたらします。それは怒りと悲しみに満ちた鬼に姿を変え、あの日に亡くなった人々と生き残った人々両方を伴いながら福島の大地をさかんに踏みしめます。大地を踏みしめ鎮めるお神楽の反閇と笹の葉と祓い言葉、そして人々の営みが続き、やがて汚れた黒いものを母なる龍が呑み込み、亡くなった人々を背に乗せて天に昇っていく…という物語でした。
津波と放射能、二重の苦難に見舞われたこの福島で、この物語が今後も何度となく演じられていくうちに、少しずつ余分なものがそぎ落とされ、あるいは新たに付け加えられたりしながら伝統的なお神楽の一つになるとき、その時、福島は、そして私たちの町は、日本は、どうなっているのでしょうか。一つ言えることは、福島の未来は私たちの未来でもあるということです。
昨日、大会11日目、花巻東高校と仙台育英の第3回戦が行われました。東北勢同士の戦いということで、会う人会う人どちらを応援するか?と話題になりましたが、松岩出身対仙台では、やはり地元の星南君がいる花巻を応援しようということでした。
星南君は4回にホームランを打つ大活躍。しかし結果は3対4で惜しくも敗退しました。花巻には大船渡、気仙沼など震災で被災した沿岸部の部員も多くいるとのこと。だからこそ勝たせてやりたかったという監督のコメントにはうるっときてしまいました。こうなったら今度は育英にぜひ頑張ってもらはなくては。そして星南君には来年もまた、私たちを熱くさせて欲しいと思います。来年はご親類みんなで応援団を作って甲子園に行きたいな。
終戦70年目の8月15日です。八幡様の境内には古くは西南の役から太平洋戦争終結までの間に戦死した、松岩出身の258名の方の名を刻んだ忠魂碑が海を背に建てられています。八甲田雪中行軍や広島の原爆で亡くなった方、南方の国で亡くなった方など、最後の地も、逝き方も様々です。中には遺骨が戻らなかった方もいると聞きます。しかし生まれたこの故郷に御霊としてもどり、願わくば故郷を見守りたまえと松岩村尚武会が大正6年に建立したものです。その後戦争による犠牲者が生まれるたびに名前が刻まれてきましたが、第2次大戦後は新たに刻まれることがなく、現在に至っています。多くの犠牲者を出した第2次大戦の反省により、再びこの碑に犠牲者の名を刻むことのないよう不戦の誓いを刻む平和の碑として人々は祈りをささげてきました。
震災前は8月15日に遺族会と英霊顕彰会の方々が集まって慰霊祭を行ってきました。しかし遺族の高齢化、真夏のお盆の日であること等々、諸般の事情により英霊招魂祭自体は6月に行われ、この日に慰霊祭を行うことはなくなりました。
会主催のお祭りはなくなりましたが、終戦記念日には、戦争の犠牲になられた御霊を慰霊し、平和を祈るために宮司は毎年慰霊祭を続けています。今日は戦没者遺族の熊谷家ご親類が代表して慰霊祭に参列し、続けて参集殿で行われる熊谷家合同祖霊祭に参集した全員で12時のサイレンとともに黙とうをささげました。
今日は花巻東の甲子園2回戦。対戦相手は春選抜の優勝校、敦賀気比高校でした。
正直「くじ運悪い…」と、はらはらしながら試合の経過を見守りました。
しかしお見事!8対3で快勝しました。星南君もヒットを何本も打ち、4番の仕事をきっちりする活躍でした。ブラボー!!
今日甲子園で、花巻東高校と千葉の専大松戸の第1回戦が行われました。花巻東といえばあの大谷翔平や菊地雄世を輩出した強豪校です。現在選手の大半は岩手県出身ですが、このチームに気仙沼リトルシニア出身(松岩中)の熊谷星南選手がいます。実は彼はわが熊谷家の親類なのです。星南くんは2年生ですが、4番バッターを任され、ポジションは内野手です。花巻東には130名ほどの部員がいるそうですから、その中から4番を任されるのはすごいことです。中学の時から野球一筋で、八幡様のこの階段を駆け上がったり下がったりを繰り返す、自主トレをしていました。今も階段には彼の汗の跡が残って…というのは冗談ですが、黙々と自主トレをしていた姿は忘れられません。2回戦もがんばれ!!
先日、お一人の総代さんから自家製のトマトをたくさんいただきました。「火にかけてざるでこして、トマトジュースにして飲んでみてください」とのことです。生のままでも十分おいしいのですが、トマト20個ほど(それでもまだ半分ほど残っています!)をおすすめ通り切って火にかけてみました。すぐにいっぱい汁が出てきて、これでいいのかなあと思いながら、ざるで濾して飲んでみると、これがびっくりするほど美味しいのでした。色はちょっぴり薄いのですが、甘くてすっきりした酸味で!夏バテ解消です。ごちそうさまでした。(こしたあとのトマトも、冷凍しました。あとでソースにしたいと思います。)クックなんとかのページではありません。あしからず。