明日は旧の端午の節句です。この日は昔から菖蒲の葉とヨモギを屋根に飾ったり、菖蒲湯に入ったりしますね。菖蒲の葉が刀に似ていることから邪気を払うと考えられたからと言われています。
新暦の節句の日には菖蒲の葉も花菖蒲もありませんが、旧の節句の頃にはどちらもちょうど旬を迎えます。我が家の本宅の屋根と、八幡様にも菖蒲を飾り、床の間には花菖蒲を活けました。凛とした姿が、兜にもやはりよく合います。
なでしこクラブは、気軽に和の文化に親しんだり、まずは自分で着物を着られるようになろうという趣旨のクラブ活動です。実は25年に活動を始めたのですが、諸般の事情により立ち消えになっていた活動が、昨日4年ぶりに再スタートしました。今回は着物に興味を持ち始めた若い仲間が加わって、初日から2時間ぎっちり練習!まずは半幅帯から始まって名古屋帯にまで挑戦しました。着物は回数を重ねれば自然に着られるようになるものですね。なかなか着ないから身に付かないのだと思います。だってつい半世紀くらい前までは、普段に着ていたのですから。
練習を終えて、お楽しみのお茶タイム。初日なので、心得のある部員さんがお抹茶もたててくれました。
昨日23日、今年も熊谷市から「気仙沼に熊谷桜を植える会」の40名の方たちが、桜の苗木を携えて気仙沼にやってきました。今回は鹿折の新かもめ通り商店会に植樹することになり、そして昨日は商店会のオープンの日でした。熊谷一行がバスで到着すると、威勢の良い太鼓でお出迎え。実は震災翌年の歌舞伎公演の際に、熊谷から鹿折の中才に寄贈された太鼓でした。
花冷えの昨日、熊谷との気温差に驚きながらも、もう4回目とあって、熊谷市の実行委員さんの軽妙な進行の元、スムーズに植樹と苗木の引き渡しを終えました。
それから一行は、当八幡神社に。参集殿で一休みして、長旅と植樹の疲れを少しだけ癒してもらいました。七夕様のように、一年に一度熊谷桜とともにできるこの逢瀬が楽しみなのです。
境内から大島と海を一望できる場所。ここを訪れる人は必ず、震災前は美しい海や大島を、震災後は失われてしまったかつての街並みを思い描きながら、ここからの景色を眺めていきます。最近は大島架橋を眺めたり、桜を見に訪れる人も多くなりました。しかし、震災から7年目を迎え、変わらない変わらないと思っていた景色も、大島架橋、三陸道、BRTの道路などの工事が着々と進み、いま大きくその姿を変えようとしています。
そこで震災前のここからの展望と震災直後の様子の写真を、一度に見ることのできる展示パネルを、この場所に設置しました。忘れてはならない景色と記憶を残すために。
予想通り春の祈年祭の今日、境内の桜が一斉に満開になりました。やはり樹齢400年のエドヒガン桜の存在感は圧倒的。さらに樹齢600年ともいわれる桜も、また若いソメイヨシノたちも、それぞれに美しい。今夜からライトアップもしました。たくさんのカメラマンが桜を撮ろうと、今日は一日入れ替わり立ち替わり訪れていました。
4月6日から9日まで留守をしている間に、境内にある熊谷桜がほぼ満開になっていました。6日の朝にはまだつぼみだったのに、一気に咲きだしたようです。昨年よりやはり1週間ほど遅い開花です。震災の年に植樹した1号は、一番寒い風が当たるせいか、また病気にもなったせいか、いつまでもか細くてはかなげですが、それでも花をつけてくれて嬉しいです。
同じ年の駐車場に植えた2号3号は、暖かい場所のせいか、勢いもよくて花もたくさんついています。そして第一回花の嫁入りで植樹した桜たちも、元気に花をつけました。境内で一番先に咲くこれらの桜、さすがさきがけの熊谷桜です。
今日は、いよいよ本体設置とあって、朝早くから橋の設置を見ようと入れ替わり立ち替わり大勢の人がきました。カメラや三脚、双眼鏡を持っている人も多かったです。
さすが本体がかかると、その高さと大きさを改めて実感。夜、明かりがついたらどんなにきれいでしょう。と今からわくわくします。でも開通は再来年とか。悲願の橋です。できるだけ早い開通を願わずにはおられません。
今年が仏教では七回忌に当たるためでしょうか、朝から大勢の方が境内にある慰霊碑に手を合わせていきました。6年たっても片浜地区は殺伐とした風景が広がっています。しかし周りは三陸道や面瀬川の防潮堤工事、加えて大島架橋のクレーン船も見え、やっと復興の姿が見えるようになってきました。
午後2時46分の黙とう後、慰霊祭を行いました。30名ほどの方々が参列して、祈りをささげました。山形から参列してくださった方が手描きのかわいらしい蝋燭を、6年にちなんで6個くださいました。水に浮かぶ蝋燭で、「沈まない」という意味もあるそうです。少しずつ少しずつ、被災した方、ご遺族の方の表情も明るくなってきているような気がします。しかし6年がたち、様々な補助も徐々に打ち切られるものがでてきて、新たな課題や現実に向き合わなくてはならないのも事実です。ここまで頑張ってきたのです。7年目も、沈んでなるものですか。前を向いてふんばりましょう。