震災後境内に安置されていた大日如来像。もともとは文化2年に松崎村尾崎、賀美家のご先祖 熊谷長作氏が造立し尾崎に鎮座していました。石工は宇七によるものとされています。2011年の大津波によって瓦屋根の御堂が流され、如来像だけが海を見つめているかのように残されていたのを八幡神社の境内にお迎えした経緯等については、以前にこのブログでも紹介しました。
しばらくは如来様だけ安置されていましたが、今年、尾崎賀美家の子孫熊谷喜美雄さんが、震災前のように如来様を覆う御堂を造立しました。木材はヒノキ、屋根は銅板の素晴らしい御堂です。先日4月27日、その熊谷喜美雄さんと賀美家ゆかりのご親類、そして大工さん、宮司の5名でささやかな落慶式をおこないました。ピカピカのお堂が時代ともに青銅色に変化ながらこれからも末永く如来様をお守りしていくことでしょう。