あの日から3年11か月の尾崎、片浜地区を境内から臨んでいます。今、片浜地区は土砂の仮置き場になっており、毎日トラックが土砂を運び込んでは積み上げ、方や崩して運び出したりを繰り返しています。尾崎神社の方に目をやると、月命日の今日、尾崎の浜で行方不明の方たちの捜索をしているのが見えました。ほんのひとかけらの手がかりでも…という祈りにも似た捜索がまだ続いています。
カモシカ現る
節分
厄祓い
防災無線の付替え工事
お茶菓子の謎かけ
今、ご祈祷に見えるお客さんにこんなお茶菓子を出して楽しんでいます。このお菓子は鎌倉の有名な某お菓子屋さんからのお取り寄せですが、ハトの形をした干菓子です。そのハトを向い合せにして…さて何を意味しているかお分かりでしょうか。そう「向かい鳩」です。熊谷氏の家紋、また八幡様にゆかりある熊谷直実さんの陣屋の紋を表しています。かわいいし、味も良いので皆さん喜んで召し上がるのですが、(あまりに手前味噌のせいか)誰もこの謎かけに気づいてくださらないので、自分でネタバレしてしまいました。
地元古谷館のお菓子屋さんが、震災でいなくなってしまいさびしい限りです。気仙沼でもハトのお菓子、どなたか作ってくださらないかなあと秘かに願っていますが…
ちなみに「熊谷桜」の落雁は、気仙沼の「紅梅」さんが作ってくださいました。桜の便りが聞こえる頃ご紹介したいと思います。
繭玉を飾りました
どんと祭
木遣り唄 唄い初め
平成27年1月11日、震災から3年10か月目の境内から見た風景です。
向こうに大島の亀山、手前にはかつて尾崎や片浜、前浜など約500戸の家々がありました。今は土砂置き場として毎日、土砂を運搬するトラックが行きかっています。
この海に向かって、気仙沼人力車木遣会のみなさんが、新年の安全祈願のご祈祷の後、気仙沼の早期の復興を願って、木遣り唄の唄い初めをしました。
木遣り唄は切り出した大木を運び出すときに、みんなで力を合わせる時の唄なのだそうです。力を合わせて復興するぞという願いと決意がみなぎる力強い歌声が、寒く澄み切った青い海と空へ朗々と響き渡りました。