今日は春のお祭り、祈念祭の日です。例年なら総代役員はじめ各講中の代表者など50名ほどが集まり、今年一年の稲作をはじめとする五穀豊穣と国の安寧をご祈祷するためのお祭りです。
今年は新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために、総代役員のみ参列して行われ、直会もとりやめました。神事では、合わせて新型コロナウィルスの感染収束を願う疫病流行鎮静祈願が執り行われました。本当に一日も早い収束を願うばかりです。
八幡様のシンボルツリー、推定樹齢400年のエドヒガン桜がほぼ満開になりました。 9年前の震災のときも、「ああ、こんな時も桜は美しく咲くんだ」と思ったことを思い出します。津波とウィルス、状況は全く違うけど、私達は再び自然の脅威に脅かされ、不安な気持ちと戦っています。
でも桜はやっぱりいいですね。私達に元気をくれます。ウォーキングや散歩は、免疫力を挙げてくれるとか。お散歩、参詣をしながら、桜を楽しんでください。
八幡様の駐車場にある熊谷桜が本日開花しました。6輪咲いたので、立派な開花です。さすが直実さんにちなんだ名前の桜、他の桜に先駆けて開花してくれました。
コロナウィルスのおかげで、日本中が憂鬱な雲におおわれたような‥でも、可憐な熊谷桜が元気をくれました。
あれから9年経ちました。屋内の慰霊祭は中止になったところが多いようですが、海を望む境内の慰霊碑前は換気が良すぎるほど?😅なので、例年通り慰霊祭を行いました。30名ほどの方達が参列しました。
午後2時46分の黙祷の後、静かに神事が始まりました。宮司の祈りの言葉を聞いていると、あの日のことがまざまざと思い出され涙が出ました。すぐ側に津波で息子さんを亡くされた方の泣き顔が見えました。9年経っても、癒えない悲しみがそこに在りました。
昇神の儀(御霊を天にお帰り頂く)の時、にわかに雲が切れて日が差しました。なぜか亡くなった方達が「悲しまないで。ここから見守っていますよ」と言ってくれているような不思議な気がしました。
神事の後、用意した献花の花がなくなっても、三々五々、境内には慰霊碑に手を合わせる人たちの姿が見られました。