今日で震災から5年半です。5年前の自分の写真を見ると、ずいぶん老けたなあ、やっぱり5年の変化は大きいと実感?します。境内から望む風景も、それなりに変わってきました。面瀬川の堤防工事で土がうず高く盛られ、下のほうからは海が見えなくなりました。八幡様の階段下では、道路のかさ上げ工事が行われています。なのに「復興」を実感できないのは、目の前の片浜地区の土地利用が、はっきりしたプランが全然示されないまま、この5年半の間、ずっと変わらず殺風景な土の山であり続けているからかもしれません。 震災当時とほとんど変わらないこの風景は復興の遅れを象徴しているように思え、人だけが容赦なく年を重ねていくような無力感に襲われてしまいます。
唯一明るい景色は、三陸道の工事が目に見えてきたことと集団移転地にどんどん新しい家が建ってきていることです。昨日より今日、今日より明日、確かに年は取りますが、新しい営みも確実に始まっているのですね。気を取り直して、前向きに行きましょう。