4月14日、当神社境内において、第10回「花の嫁入り」が行われました。第1回はちょうど10年前の4月13日、震災から3年目という、まだまだまだ津波の爪痕が残る当地に、先駆けの桜、熊谷桜に早期復興の祈りを込めて植樹したのが始まりでした。以降、500キロ近く離れた熊谷市から、接ぎ木した熊谷桜の苗木を携えて、コロナで来れなかった年を除いて10年、この活動と交流は続いて来ました。毎年100本前後の苗木が植樹されたり気仙沼市民に配布されたりして、今年いよいよ千本目になることで千穐楽を迎えました。
千本目の桜は、一本目と同じ八幡神社の境内、海を臨む場所に植えられました。
赤岩打ち囃子保存会の太鼓でお出迎えし、続いて「花の嫁入り千穐楽奉告慰霊祭」の神事が行われ、表千家髙橋宗伶社中の皆さんによる献茶と野点も行われました。苗木をお迎えに来た市民や熊谷市の皆さんが桜の焼き印のついたお饅頭とお抹茶を楽しみました。桜吹雪枚散る中で行われました千穐楽行事は、お嫁入りの最後を締めくくるのにふさわしい心に残るものとなりました。