古谷館八幡神社ブログ

政宗像にまつわる話

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政宗像を撮影

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政宗さんが結んだ縁 みらい館専門員さんと宮司

話は昨年の秋にさかのぼります。小学生が当神社に地域の歴史について学びたいと訪問した時、神社所蔵の太刀とか弓など共に政宗像も展示して子供たちに見せたのでした。それを紹介したブログを見て、何と今度はその政宗像を訪ねて、県南の村田町歴史みらい館の専門員さんがやってきました。

お聞きしたところ、この政宗塑像は、大正13年(1914年)に県内の小学校に配布されたものだそうです。分校にも配布されたとのことで約300体ほどが配られたのではないかということでした。その仕掛人は当時の宮城県知事、森正隆という人物でした。県の藩祖である政宗に対し崇敬の念を県民に抱かそうと小学校に配布したようです。そして政宗の命日の5月24日と10月9日の青葉神社祭典に際して、児童にこの像を拝礼させたとのことでした。

村田町歴史みらい館では、今年の4月28日から6月24日まで「政宗集結す」という企画展を開催し、県内の学校等に問い合わせて点在している政宗塑像を集め展示したそうです。存在を確認できたのはわずか20体ほどで、気仙沼では大島小学校にあってお借りしたとのこと。ネットで我が家にあるのを知ったのは、残念ながら企画展後のことでした。おそらく松岩小学校にあったものが、どのような経緯で我が家わが神社に渡ったのか、もはや知るすべもないのですが…。おそらく終戦後、軍事的な一切のものを排した流れから武士像など学校には置けないということで、松岩小学校の校長経験者でもあり、神主でもあった祖父が預かったのでは?というのが目下のところの推測です。意外な歴史を持つ政宗さんの像でした。

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