「英霊招魂祭」として長らく続けられてきた戦没者の慰霊祭ですが、昨年から、ご遺族の高齢化等諸般の事情により行事の規模を縮小して維持していくことになりました。その際この行事の名称も「松岩地区戦没者招魂祭」と改められました。お詫びして訂正いたします。
名称の改名は、「英霊」という名で戦争で亡くなられた方々を呼ぶことは、悲惨な戦死を美化することになりはしまいか。というご遺族、遺児の方々のお考えがあってのことでした。遺児といってもそのほとんどが最早70代から80代の方々です。幼くして父の位牌を抱いて葬列に参加した記憶、顔も知らないまま遠くの地で亡くなってしまった父や家族の記憶、夫を失い家族を背負って生きてきた母たちの記憶を、かろうじて持ち続けているのがこの遺児の方々です。それらの記憶をこの行事の度に思い起こし、改めて平和を願う機会として、自分たちが続けられる限りはこの行事を続けていきたいという思いが、遺族会会長のご挨拶や副会長の閉会の言葉には溢れていました。