小正月を迎えるために繭玉を飾りました。繭玉といいますが、当八幡様では紅白の餅を丸めて飾ります。まるで花が咲いたようなので、餅花というそうです。五穀豊穣を願う予祝行事です。
小正月は女正月ともいわれ、年末年始忙しい思いをした女性たちをねぎらう正月でもあるということです。というわけで、今日の夕食は手抜きをさせていただきます。神様には新しくお餅をお供えしたので、大目に見てくださるでしょう。

平成27年1月11日、震災から3年10か月目の境内から見た風景です。
向こうに大島の亀山、手前にはかつて尾崎や片浜、前浜など約500戸の家々がありました。今は土砂置き場として毎日、土砂を運搬するトラックが行きかっています。
この海に向かって、気仙沼人力車木遣会のみなさんが、新年の安全祈願のご祈祷の後、気仙沼の早期の復興を願って、木遣り唄の唄い初めをしました。
木遣り唄は切り出した大木を運び出すときに、みんなで力を合わせる時の唄なのだそうです。力を合わせて復興するぞという願いと決意がみなぎる力強い歌声が、寒く澄み切った青い海と空へ朗々と響き渡りました。
今年の干支、午年もうすぐ終わりです。毎年干支の人形を作って送ってくれる、実家の母(85歳)から、先日ひつじ年の人形が届きました。
今だけ,参集殿の玄関に馬と羊が仲良く並んで飾ってあります。毎年「手がしびれちゃったよ。来年はもうだめかも」と言う母に、十二支が全部そろうまでがんばってと親孝行な叱咤激励?をしています。
神社なのにクリスマス?と思うかもしれませんが、もともと冬至の前後に収穫を祝い、そして来春からの収穫を願って木を飾りつけたものがツリーの始まり。サンタクロースも本来はキリスト教とは関係のないものです。昔からの伝統的行事にイエスキリスト生誕祭を結びつけたのはむしろ後々のことなのです。
というわけで八幡様が江戸の昔から開いてきた寺子屋を復活させた「寺子屋アジール」も堂々とクリスマスツリーを飾り、子供たちと1年間の打ち上げをしました。
今日は大安で、しかも朔旦冬至という新月と太陽の復活の始まりが重なったとても縁起の良い日でした。そのためか月曜だというのに朝からお正月のご幣束を受け取りに来る人がひっきりなしでした。
その中のおひとり、熊谷さん。70代ですがまだ現役の漁師です。震災で家を流されましたが、船が奇跡的に助かり、毎朝元気に漁を続けています。今年春の熊谷桜のお嫁入りで、桜の苗木をもらって大事に育てています。その時にメッセージを頂いた長谷川さんから熊谷の産物のねぎを送っていただいたり、熊谷さんからは自分が捕った魚やカニなどを送ったりとやり取りが続いているそうです。