古くは明治時代の西南の役から先の太平洋戦争までの139年間に戦死した松岩地区の戦死者250名の御柱を祭る忠魂碑の前で、今日「招魂祭」が行われました。日本各地はもとよりサイパンやシベリアなど、故郷を遠く離れて亡くなった方たちの名前が刻まれた忠魂碑。幸いにも71年間、新たに名前が刻まれることなく時が経ちました。それは残された遺族、地域の人たちが毎年忘れることなく慰霊の儀式を行い、平和への誓いを新たにし続けてきた努力のたまもの言えます。
しかし、遺族の高齢化が進み、震災後の劇的な故郷の変動に伴い、今年がこのような形での招魂祭が行われる最後となりました。神主さんとお坊さんが一堂に会して行ってきたこのようなお祭りも、もうあまり見ることはできなくなりますね。
それでも、8月15日の終戦記念日には、宮司が慰霊と平和への祈りを込めてお祭りをします。それだけはこれまでも、そしてこれからも変わりません。