五年目の今日の海は、碧く静かでした。朝から入れかわり立ちかわり、大勢の人が慰霊碑前を訪れ、手を合わせていきました。そして、誰もがここから海を、かつてあった地区をしばしの間ながめていきます。
午後2時46分の黙とうの後に始まった慰霊祭には30人ほどの方々が参列して、犠牲になられた方々の御霊に祈りをささげました。境内から臨む景色は、防潮堤やかさ上げ工事のために積み上げられた土の壁が広がっており、5年経ってもやはり荒涼とした感がぬぐえません。明日からは国が決めた集中復興期間が終わり、復興の第2ステージに入るのだそうです。真の復興と創生の年になることを祈ります。