あの日から12回目の3.11。
前日や朝のうちから、境内にある154名の犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑の前には、お花や飲み物が供えられ、祈りを捧げる方がお見えでした。
そして午後2時46分、その慰霊碑前に近所の方々、遺族の方々が集まって鎮魂慰霊祭が斎行されました。
宮司が祭詞の中で154名のお名前を読み上げると、存じ上げる当時のお顔が次々と浮かんできました。
つい先日のことのようにも思えるあの日ですが、
12年前一歳だった赤ちゃんも、もう小学校を卒業する年ですし、25歳で失くなった青年も頼もしい大黒柱になっていたかもしれない。そして私達も否応なく年をとった…
そう12年という月日はやはり長いし、重い。
この日は節目でも何でもない。昨日に続く今日であり、今日に続く明日があります。
この日の祈りを続けていくことが、そろそろバトンを渡す年になってきた私達の、明日へ「伝える」という使命だと思うのです。