当HPの「東日本大震災にあたってー失われた集落の信仰の記憶」で紹介している大日如来座像が、昨日八幡さまの境内に無事安置されました。
津波で約60メートルも流され、震災後、廃墟の中で海に向かって座す姿で発見された如来像。その後の埋め立て工事によって撤去され、工事現場に横たわったままでした。文化2年(1805年)にこの像を建立した尾崎賀美家(古谷館熊谷家の別家)の御子孫の意向で、被災地のさまざまな所で復興事業に携わっている国際航業のご助力を得て八幡様の境内に安置する事になりました。
津波の衝撃で合わせたお手の指が数本かけてしまっていますが、お顔は200年も前のものとは思えないほど、ほぼ無傷で、静かな穏やかな表情で座っておられます。